旧正月(春節)の時期のオーダーにはご注意すべき理由3点。

明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いいたします。

お正月明けた後、すぐに3連休に入りましたので、殆どの会社が今日から本格的に始動だと思いますが、如何でしょうか?

日本的には新年ですが、中国は今がまさに師走です。

今年は旧正月(春節)が例年より早い(1月28日)ので、年明けから3連休迄は、バタバタしておりました。

旧正月の頃のオーダーは本当に注意が必要なのですが、あまり理解されていない方が多いので以下理由を整理しておきます。

目次

広東省は他の地域よりも旧正月休みが長い。

上海や北京等の大都市のオフィスワークで出来るお仕事は、旧正月といっても昔ほど休みは長く取る事はなくなってきましたが、中国の華南地区はまだまだ旧正月の休みが長くなります。その理由は以下です。

1.製造業が多い。

2.地方から出てきている出稼ぎ労働者が多い。

3.上記2点の理由で殆どの会社が長期でストップする。

最近は都市部を中心に昔程、春節の重要性は薄れてきている雰囲気はありますが、中国は広く、田舎の方では春節はまだまだ大事な伝統行事であるので、だいたいの労働者はこの時期に帰省します。

まだまだ労働集約的な製造業が多いので、人が居なくなると成り立たない事が多いので、工場のラインを止めてしまう工場が多いです。

材料メーカーも全てストップしてしまうので、どうしようも無い事が多いので、結局周囲に合わせて皆、この時期に休みます。

2週間~3週間休む所が多いですが、材料が揃ったり、ちゃんとした正常な生産状況が揃うには時間かかりますので、まともに動き出すには1ヶ月位かかると考えて予定を組んで行くほうが良いと思います。

1ヶ月程ストップしてしまうので、この休み前後はどこの工場もフル稼働です。

不良品が発生しやすくなる。

旧正月前は、世界からのオーダーが集中するので秋頃からどこの工場の生産ラインもパツパツです。

どこも納期がカツカツで、納期重視になりがちで品質が疎かになってしまうのがこの時期です。

しかも、部品/部材メーカーはこの時期に在庫になったB品を売りさばこうとするベンダーが多くなります。

普段だと突き返して返品するようなモノでも、納期との戦いで背に腹は変えられない状況になっていると仕方なく妥協したりする工場もあります。

ワーカーさん達は、旧正月の帰省の節目で仕事を辞める人も多いです。だから、無責任になりがちです。

そういった理由で、この時期は本当に不良品が多くなりがちなので、注意が必要です。

納期遅れが発生しやすい。

工場での生産自体も上記に述べた状況で遅れが発生しやすいですが、もっと抑えて置く必要があるのが物流です。

この時期の(特に船便)は、コンテナの場所確保が本当に大変です。料金も高いです。

商品も出来て、船も抑えられたとしても、中国国内でのトラックと運搬で躓く事も多々あります。

トラックの手配が上手く出来ても安心できません。

船会社の倉庫に○時迄に入れないといけないのに、倉庫迄の道が渋滞していて間に合わなかったという事が過去にありました。

そういうわけで、この時期は本当に気が抜けないです。

日本の年末年始は中国サイドはピリピリしていました。

今週に入って、やっと怒涛の時期が抜けた感じです。

そして、中国が年末年始に入ります。

我々にとっての本当の年明けは2月になります。

酉年は、羽ばたいていけるように頑張りたいです。

どうぞ、よろしくお願いします。

商品作成や納期面でのご相談あれば、お気軽にお問い合わせ下さい。弊社は直接の工房があるので納期は臨機応変に対応可能です。

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