タイベック生地に全体印刷-レジャーシートを試作した結果量産化に至りました。
「タイベック生地でレジャーシートを作りたい。」
というお問い合わせは、過去に何度もご相談いただいておりましたが、今まで量産に入ったことがありませんでした。
価格、ロット、印刷デザインのどれかが問題になるのです。
(※2024年10月25日追記:ここ数日連続してレジャーシートの問合せがあるので、下の方に条件を簡単に記載しました。オリジナルレジャーシートを作成希望の方は下記を参考にして下さい。)
為替もひどい円安ですし、価格は仕方無いにしても、ロットと印刷面は何とかならないかと常々思っておりました。
印刷技術が上がって来て、タイベック生地でもデジタル印刷を対応できる印刷業者も増えてきました。1年ほど前から協力してもらっている印刷業者さんが非常に良くて、印刷の出来もいいですが、無茶苦茶協力的で試作も快く引き受けてくれます。
今回、大判印刷のレジャーシートの問い合わせがあったので、HPで紹介してもOKな代わりに、弊社の方で試作を作成させて頂くことにしました。
ハードタイプのタイベック生地のデジタル(フルカラー)印刷は、まぁまぁ問題無くできるのですが、広範囲、かつソフトタイプの生地は、新規の印刷業者でも経験がなかったので一度試したかったのです。
せっかく試すのであれば、どなたか希望する方のデザインで試せるのがいいなと思っていたので、渡りに船でサンプルを作らせてもらいました。
(結果、こちらはソフトタイプで量産する事になりました。今回の件で問題点の洗い出しもできたし、本当にありがとうございます。)
夕方、外の芝生の上で撮ってみました。写真では分かり難いかもしれませんが、左側の白い生地がタイベックのソフト生地1443R(日本の番号だと1442)に直接印刷したもので、右側のベージュの生地は1443Rの生地に表面をPU処理したものに印刷したものです。
1443R生地に直接印刷のアップはこんな感じ。
1443RのPU処理のアップは、光が反射して実物を伝えにくいですね。。。
表面をPUコーティングした生地が売っています。1443Rに色をつけたものなので、裏側は白いです。今回使った生地の色見本は下記です。R18番の色を選びました。この生地に印刷は、以前から全く問題はなかったですが、広範囲での印刷は試した事がなかったので今回こちらも一緒に試してみました。
なかなか良い感じに印刷できました。
ソフトタイプは、生地のロール幅が152㎝程度あるので、どういう風にカットするか工夫が必要になります。
方向を選ばないデザインだと無駄がない裁断方法を選べるので、デザイン作成時点から考えた方が良いかもしれません。
タイベックは、防水機能はあるのに通気性はあるという特性のある生地です。アウトドア(特にキャンプとか)では重宝します。
何か、アウトドアグッズ、アウトドアギアを作成したい方は、参考にして下さい。
商品作成に関してもお気軽にお問合せ下さい。
【2024年10月25日追記:オリジナルシート作成の注意事項】
生地:ソフトかハードを選ぶ必要がある。印刷がキレイに入るのはハードタイプ。ただ、生地代自体は若干ソフトより高い。タイベック生地が高いので、生地に無駄のないサイズにする方が良いと思う。設定サイズによっては、ソフトタイプの方が高くなる場合もある。生地幅は、ハード109㎝、ソフト152㎝。(例えば、1m*2mのサイズのシートを作成したい場合は、ソフトだと無駄の多いサイズとなる。)
ミニマムロット:ハードは100pcs程度は必要。理由は生地購入のミニマムロットに関係する。印刷はインクジェット印刷なので、2種類位MIXする事は可能。とにかく生地を消費するために全体数量として100pcs以上必要。経済ロットとしては、300pcs以上がお勧め。
梱包:折り畳んでOPP袋個装包装での納品。