リップストップナイロン-タイ生産用生地紹介

実はタイでも生産しています。

弊社は起業したのが中国の華南地域だという事もあり、中国での生産や調達を得意としています。ただ、数年前から中国一辺倒では危険だと思う事もあり、東南アジアや台湾での生産も進めてきました。2020年のパンデミックの拡大時期には、中国が世界初でロックダウンしたわけですが、その時は嫌な予感が凄くしていたので、旧正月明けの生産はタイと台湾に振り分けて生産できるように念のために準備をしていました。その対応が功を奏して2か月のロックダウンの影響をうけずに何とか納期に間に合いました。その経験から、この2年は中国生産を少なめに進めています。

これは2019年の暮れに取り寄せたタイの生地見本です。リピート生産のものだったので、中国の生地と色と質感が似たものを探して、念のためにタイでも生産できる準備をしていました。後々振り返ってみても、この時同時進行で準備していて本当によかったです。某航空会社関係商品だったので、色指定が非常に厳しい案件でした。

国や地域によって調達の得意不得意があります。

日本でもタオルは今治、ステンレス製品は燕三条等、地域毎に地場産業に違いがあります。同様に、産業や調達可能資材も国によっても得意不得意があります。タイは銀アクセサリーの調達等で有名ですが、繊維でいうとナイロンは中国より調達が楽です。ポリエステル素材は俄然中国の方が安いし豊富なんですが、ナイロンとなると中国は途端に選択肢が狭くなりますし、そもそも小ロットでの調達が難しいです。逆にタイはナイロンの調達が容易です。印刷は、ポリエステルの方がのりやすい(昇華転写印刷など)ので、柄を入れたりするのにはポリエステル生地もメリットが大きいですが、どうしてもナイロン素材で商品作成をしたいというお客様には、タイの協力工場でお願いしていました。

リップストップ生地とは

リップストップ(ripstop)生地とは、コットン、ナイロン、ポリエステル素材に、格子状にナイロン繊維が縫い込んだ生地のことです。その名の通り、「裂ける(Rip)」ことを「止める(Stop)」ため補強技術を用いた生地です。格子模様が特徴なのですが、この格子模様が補強の役割を担っています。アウトドア用の商品に用いられることが多い生地です。

ここ最近のアウトドアブームで、リップストップ生地について聞かれる事が多くなってきました。それで、セミオーダーの定番商品を現在検討中です。

リップストップナイロンの生地見本です。こちらは210Dの厚みのタイプです。
格子柄が特徴です。このグレーぽい生地でエコバッグを作りました。
収納した状態です。使いやすいです。

世界情勢を考慮しながら生産先をご提案しています。

パンデミック後、世界の物流の混乱が酷い状況になっています。特に中国のコンテナ不足は、全く解決されていません。実は弊社では去年の旧正月前の案件を最後に、イベント向け等納期が絶対に譲れないものに関しては、全て台湾生産を勧めています。というのも、旧正月明けは毎年納期が読めない事が多く(参考記事:旧正月時期のオーダーにはご注意すべき理由3点。)、その上今年は北京オリンピックの開催で、どう影響が出るか分からなかったからです。それで、価格重視なのか納期重視なのかお聞きして、納期重視の場合は比較的状況が安定している台湾生産をお勧めしてきました。

オリンピックよりも中国のゼロコロナ政策に寄るロックダウンの影響の方が大きかったですが、結果的にはお客様にご迷惑おかけする事なく納品できています。旧正月の頃に上記の事情をご説明し、他社さん経由で中国生産をスタートされたお客様から先日ご相談がありました。中国も華東地区と華南地区では状況はだいぶ違います。弊社では毎日現地のスタッフや協力工場さんと直接連絡していますので、状況をつかむのは早いと思います。

現状、中国、台湾、タイ、日本国内生産を素材や用途に分けて振り分けています。

何かご相談等ありましたら、お気軽にお問合せ下さい。

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