中国生産や仕入れをスムーズに進める指示のコツ
いよいよ年末に近づいてきて、バタバタな毎日を過ごしています。
実は、弊社はOEM生産以外に仕入れのコーディネートも行っています(HPにもひっそり紹介しています)
ただ、仕入れは積極的に宣伝しておらず、雑貨生産でお付き合いのあるお客様から依頼された分だけを対応しているのみです。商品は、アパレル、雑貨、インテリア等多岐に渡るのですが、今年からアクセサリーの仕入れも加わりました。理由は、そのお客様が利用していたもう1社の会社が広州撤退になるとの事で、そこに依頼していた仕事を我々の方で対応して欲しいという事になったからです。
これがやってみると、大変でした。
大変な理由は、以下の2点のすれ違いだと思います。
1.我々の知識が少ない。
2.お客様は従来のやり方に慣れているので、指示が過去の実績事実をベースにしてくる。
何度も取引をした経験があれば、あまり具体的に指示をしなくても通じる事も多いですが、そうでない場合は指示書が必要になります。その際に気をつけておいた方が良いポイントを列挙します(これは仕入れもOEM生産もどちらも共通だと思います)。
目次
出来るだけ可視化する。(実物があれば尚良い)
文字だけでは無く、画像がある方が良いです。
アクセサリのパーツは、色んな形状や名称があります。当初はわからなかったので、教えてもらった文字とモデル番号だけを業者さんに連絡していたんですが、それで通じる人と通じない人がいて苦労しました。
やはり、目で見て分かる方が間違いが少ないです。
OEM生産の場合は、試作サンプルを作って、その上で修正をしていくので、最初の指示が甘くても試作サンプルから修正が効くのですが、仕入れは発注ミスをしてしまうとそれで終わりになるので、頼みたいモノは出来るだけ画像で示せる方が良いです。
色は色番号で指定するか、実物の色を用意する。
色は、本当に難しいです。CMYKで指定しても、表示するデバイスによって見え方が全く違いますし、写真撮って送っても、撮るカメラでも違って来ます。よって、実物の色を示す為に、色番号(パントーンやDIC等)を利用する等、実際の色を比較出来るものを用意する方がよいです。
一番良いのは、実際の商品を1つサンプルとして送付出来るのが良いです。
今回、アクセサリーパーツは色付きのジルコニアや天然石等、濃淡の差で色が大きく違うモノが多くて、実物サンプルが無いと色合わせが難しいなと思いました。
目的と理由を事前に明確に説明する。
中国のメッキはすぐに剥がれて良くないそうで、アクセサリに関しては、弊社のお客様はメッキは日本で対応しているそうです。
最初、そういった事情を知らなかったので、業者さんから何度も確認されました。業者さんからすると、メッキが終わってない半成品を出して本当に良いのか、確かに不思議ですからね。
理由がハッキリしてから、我々も説明がしやすくなり、業者さんもスムーズに理解してもらえて、確認の時間が大幅短縮されました。メッキだけでは無く、商品の仕入れや梱包形態でも目的と背景を先に教えてもらえると間違いが減りました。
OEM商品を作成する際にも、たまにお客様が意図的に変わった仕様にしていたりする事もあります。
事前にその背景を教えてもらえれば、生産面でもっとより良い提案を提示出来るかもしれません。
いずれにしても、目的と理由は先に説明しておく方が、間違いも少なくなりますし、メリットが多いと思います。
弊社は『単なる仕入れのみ』の案件はあまり受けていません。今の仕入れ業務は、既存のお客様のサービスの一環とした位置づけで対応しております。今は、日本にいてもネットで仕入れも行えます。アリモノの商品を購入するだけならば、そこまで神経質にならなくても良いかもしれませんが、細かいモノを仕入れる場合は、上記のような点を気をつけた方が良いかと思います。
参考にして頂ければ幸いです。