広州交易会、深センギフトショー、香港MEGAショーの特徴と歩き方

10月中旬から10日間程中国出張に行っていました。

目的は上海のテーマパークの改善提案プレゼンと華南地区の3つの展示会の視察です。

こちらにも書きましたが、数年前より中国国内のテーマパークのコンサルティングのお仕事に関わっています。

もちろん、我々は商品に関わる部分のコンサルティングです。

今回上海の案件では、商品仕入れについても提案する事になったので、丁度プレゼン時期が、秋季の展示会シーズンにあたったので華南地区の3つの展示会(結果的には3つ)をハシゴして見に行って来ました。

以前会社のブログとしてアメブロを書いていた時に、展示会情報もたまに書いていました。よく見てくれている方もいらっしゃったので、HPの方でも紹介したいと思います。

目次

広州交易会

特徴:出展企業は中国全土から。有力メーカーが多い。バイヤーは世界各国から来ている。1期と2期に分かれている。分野が広い。ロット数が多い。英語/中国語が通じる。2019年秋季は第一期10月15日-19日 、第ニ期10月23日-27日、第三期2019年10月31日- 11月4日 。

サイト:広州交易会

広州交易会は、中国で一番歴史が古い展示会です。当初は、中国が外国人にOPENでなかった頃、唯一参加できた交易会でした。

今は各地で色んな展示会が開催されていますし、インターネットも発達し、いつで新しい会社を見つけられる事ができますが、『腐っても広州交易会』、行くと効率よくいろいろ見られて良いです。

視察できるバイヤーは、外国籍だと申請するとタダで入場できますが、中国籍だとなかなか入るのが難しいです(広州に在住していた頃、知人の中国人に外国人バイヤーの通訳として入れて欲しいと何度も頼まれた事があります)。

初めて行く方は、入場パスを作るのに写真が必要で、持参していなければその場で写真撮影をする事になり、そのお金がかかる場合がありますので、写真は事前に用意した方がいいです。詳しくはHPを見て下さい。入場パスは、(外国人の場合は)次回以降もずっと使えるので、一度作っておくと再度作る必要はありません。

この展示会に来るバイヤーは、遠くの国(中東/中南米/ヨーロッパ)の方が多いです。彼らはこのシーズンに一気に展示会を見て回り、その場で商談していきます。そのため、ロットも多いです。中国と地理的に近い日本企業からすると、ロットの多さを考えると難しいんじゃないかなと思う事も多いです。

なお、以前は中国の輸出専門の展示会でしたが、数年前より輸出入の展示会に名前を変更しています。ただ、中国輸入用の展示は少ないです。

広州交易会会場図

香港MEGA SHOW(香港ギフトショー)

特徴:香港/中国以外にも色んな国からの出展者が多い。広州交易会1期と2期に項目を合わせている感じ。ロット数が少なくてもOKの出展者が中国大陸の展示会より多い。英語/中国語が通じる。

サイト:香港MEGA SHOW

香港のMEGAショーは、広州交易会の前に開催されます。

広州交易会目的に世界中から集まるバイヤーに香港での展示会にも寄ってもらいたいという意図を感じます。以前は、香港の地元企業の出店が多かったですが、今はブースに「HONG KONG」と書いてても実は中国大陸の会社だったりすることが多くなっています。中国企業はメーカーがダイレクトに出展しているケースが多く、香港企業は貿易会社の出展が多い印象です。香港向けを対応している会社はロット数が少なくてもOKな会社が多いので、日本企業としては使いやすいと思います。

他に特筆すべきは、色んな国から出展企業が出展しています。韓国や台湾は、中国大陸の他の展示会でもよく出展してますがインドやタイ、オセアニアやその他の国からの出展は中国大陸内の展示会で見る事は少ないです。

事前登録無しでも、その場で登録して入場できます。ただ、名刺はあった方がいいです。

追記:2019年春季には、登録がアプリになっていました。その場で登録出来ます。どんどん便利になってきています。

 

 

 

 

香港の展示会の特徴として、インド企業やその他地域からの参加が多いのも特徴です。

インドからの出展企業ー政府主導なのか多く出展しています。

 

タイからの出展企業ータイ企業のパビリオンです。

深セン礼品展(深センギフトショー)

特徴:基本的に中国企業(一部韓国と台湾からの出展もある)。中国市場向けなので、基本英語は通じない。参加企業は昔は広東地域が多かったが、今は中国全土に広がって来つつある。深センで開催されるからかデジタル商品系も多い。ここ10年で一番変化の大きい展示会。

サイト:深セン礼品展

以前は、広東省に拠点を置く我々にとって一番使い勝手の良い展示会だったけれど、今は出展企業が中国全域に広がってきていて、大きく様変わりしています。中国市場向けのギフトショーなので、中国企業の特徴が出ていて、中国市場のマーケティング的みると面白い展示会です。例えば、今中国のマーケティングとしてはビッグデータをどうやって取るか?というのがキモらしいですが、その為に使えそうな集客のツールとかがありました。あと、展示の仕方も香港メガショーと広州交易会とだいぶ違ってて、面白いです。QRコードで色んな情報を取る事が多いので、WIFIが繋がらないと非常に面倒です。

あと、こちらの展示場に向かう途中で入場パスを10元で売っているダフ屋がたくさんいますが、登録をすると誰でもタダで普通に入れるので、ダフ屋の言うことは信じないで下さい。初日じゃなければ、混んで長時間並ぶということも無いです。

追記:2019年春季からは入場に顔認証が導入されていました。よって、絶対にダフ屋からパスは買わないでください!

この展示会のテーマカラーはピンクです。おそらく深セン市の花であるブーゲンビリアの色からきてるかな?

おまけ:JINHAN Fair

特徴:広州交易期間とほぼ同時期に広州交易会場の向かいの保利世貿博覧館で開催されている展示会。福建省からの出展企業が多い。ギフトというよりはガーデニング用品や家具などの装飾品が多い。クリスマスとハロウィン関連グッズも多数。英語/中国語は通じる。

JINHAN Fair

広州交易会は18時で終わってしまうのですが、このJINHAN Fairは夜20時位まで空いてるので、広州交易会が終わった後に余力があったら見に行ってもいいかもしれません。

HP無し、写真NGの会社が多いので現物をその場で見て価格を聞く必要があります。

 

まとめ

今回、久々に3都市、4日連続で展示会をハシゴしましたが、一気にみると色々違いが分かって面白かったです。広州交易会と香港のMEGA SHOWは日本で有名なので、せっかくだったら深センに寄ってみることもおすすめします。コンサルティング案件で展示会に行ったわけですが、ノベルティで使えそうな業者さんを知り合う事になったので、この点でも行ってよかったです。

 

ご質問等あれば、お気軽にお問い合わせ下さい。

お問い合わせ