中国で良いOEM先工場を探す方法とポイント

弊社は小さい縫製工房があるので、基本的に縫製モノの問い合わせが多いですが、実は仕入れもやっていますし、縫製モノ以外の商品手配もしています。というか、むしろそちらの割合の方が実は多いです。

色んなお問合せがある中で、工場探しに困ってる方が多いんだろうなぁと思いました。これはとても理解できますので、私が実際やっている中国でのOEM先工場の探し方3点とポイント等を簡単にご紹介したいと思います。

目次

1.ネット利用

日常的によく使う方法です。おすすめは、こちらのアリババのBtoBサイトの中国語版です。国際版は英語でコミュニケーション的には良いのでしょうが、単なる仲介業(貿易会社)が工場を持っていると謳っている事も多いです。

我々は中国の土地勘や事情が分かっているので、住所やサイトの情報をみると実際に工場を持っているのか、単に仲介だけなのか大体分かります。もちろん中国語版でも工場持ってない会社の登録はありますが、10年位前にアリババの情報と評価がデタラメばかりで(お金を払えば高評価も買えた)、アリババサイトの信頼度低下が大きな問題になり、営業許可書の事前登録等、条件が厳しくなったので、中国語版のアリババサイトは、今はちゃんとした会社が登録している事が多いです。営業許可書の写真を掲載している会社は、問題ない所が多いので、中国語版のアリババでしっかりサイトを見る事をお勧めします。

そして、できれば、電話かチャットでコンタクトしてみて、いくつか専門的な質問を投げかけて見るほうがいいです。直ぐに反応があれば、ちゃんとしている工場の可能性は高いです。これで回答に時間が空くようであれば、単なる仲介の可能性が高いです。あと、こちらにも書きましたが、働いてる窓口の方の質が重要なので、最初のコンタクトの反応はちゃんと見たほうが良いです。

2.展示会

展示会は実際に商品を見る事が出来るのでお勧めです。

以前紹介した広州交易会等は、総合的な展示会なので幅広い範囲です。個人的にはテーマが絞られてる展示会の方が良い会社が見つかると考えています。各地域の展示会情報は、JETROの世界の見本市・展示会情報(J-messe)を参考にすると良いと思います。開催地で検索できるので便利です。

なお、日本の展示会でも、外国企業として出展している会社がありますので、そこを狙うのも良いです。補助金が出ているからか、一見するとやる気が感じられない会社が多いですが、日本でわざわざ出展しているくらいですから、実はちゃんとした会社が多いですし、日本向け商品を作っている会社の出展が多いです。

3.知り合いからの紹介

中国ならでは、なのかもしれませんが、紹介は本当に多いです。

というのも、転職が当たり前の国なので、窓口担当者として親しくなった子が、同じ業界に転職するとか、独立するとかしょっちゅうですし、地縁血縁も大事にしますから、親戚の工場とか地元の工場とか、色々紹介してくれます。

紹介して、と別に言わなくても、ドンドン紹介してくれますので、先ずは頼りになる担当者と仲良くして、彼らとなが~いお付き合いをする事を心がければ良いです。

あと、市場とかに行った時、待ち時間に色々おしゃべりしていると、そこの業者さんが色々情報くれたりします。日本よりもOPENですし、長い付き合いになってくると、本当に良くしてくれるので、人間関係は大事にする方が良いです。

注意事項

1と3で少し触れましたが、担当者の資質は本当に重要ですし、また転職も多いです。よって、良い状態の会社も永遠に続くかといえば、そうでもなかったりします。ですので、ベンダーは、1社に絞らず、2-3社選択肢があったほうが良いと思います。なので、ベンダー探しは、常時行う必要があり、我々も上記の3方法は年間通して行っています。続けていると中国事情(生産地や理由等)やその製品の特性等も理解が深まり効率がよくなって来ます。

参考にして頂けると幸いです。

何か我々で出来る事があれば、お気軽にお問合せください。

お問い合わせ

※2019年3月15日追記:ちょうどこの内容をアメブロ(以前HPをここまで更新してない中国在住時はずっとアメブロで書いてました)に記載したらリブログっていう機能があるんですね、4年前のブログが出てきました。ここにも工場にかんする事を書いてましたので参考用にリンク貼っておきます『中国人がベトナムに工場を移す理由』。今の米中貿易戦争の状況みてると東南アジアにシフトしたのは先見の明がありますね。